父親から絶縁されてからもう5年ほど経つが、親と疎遠になってもなんとかなるなと最近ようやく思えるようになってきた。今回は父親から絶縁されてから今に至るまでの経緯を書いていこうと思う。
疎遠になるまでは年に2回帰省していた
実家を離れて15年、毎年GWか盆、正月のどこかで2回は実家に帰り元気な姿を見せていたが、絶縁されてからは当然帰っていない。
今年に入ってからはコロナウィルスの影響もあり、絶縁関係なしに帰ることが出来なかっただろうが、過去5年も親の顔を見ていなかったことは人生において一度もなかった。
疎遠になった理由
親と疎遠になった理由はとてもシンプルな理由でお金の無心を断ったからだ。
断ったというより、借りる必要のないお金だったため、母親が父親を説得しようと試みたが、何でも自分の思う通りになると思っている父親の逆鱗に触れてしまったのだ。
その後怒り狂った父親から耳を覆いたくなるような言葉を浴びせられ、最終的には絶縁という形で決着がついた。
後ろで母親が泣いている声が聞こえ、とても辛かったのを覚えている。
絶縁された原因
自分の父親は毒親というわけではないと思うのだが、昔から自分の思い通りに事が進まないと機嫌が悪くなる人で、それをわかっているから母親も自分もよく父親の顔色を伺いながら生活していた。
根拠はわからないがなぜか自分の考えが正しいという人で、そしてとてつもなく頑固だった。電話口で怒りを抑えようといくら謝っても、そしてお金を貸すと伝えても許してもらうことができなかった。
父親のなかではお金の問題ではなく、自分の思い通りにいかないことが問題となっていた。
絶縁された当初は不安だった
そのようなことがあり、勘当された当初は天涯孤独になることに対してとても不安を感じていた。
このままずっと一人で生きていけるのか、それを知った周りの人間は自分のことをどう思うだろうか、などとにかく不安でたまらなかったが、5年も経てばそんな不安が吹き飛んでしまい、むしろ何とかなるなとさえ思えるようになってきた。
親と疎遠になっても生きていける
別に実家に帰らずとも、地元のビジネスホテルを利用して友人に会いに行くこともできるため特に困ることはない。
今後もしかしたら、マンションの部屋を借りたり、駐車場を契約する際に保証人を求められるかもしれないが、母親の名前を記載すれば良いだけだ。
生きていくだけなら一人で十分やっていける。そう感じることが出来て本当に良かったと思う。
心残りなのは母親だ。まだ親は二人とも元気(らしい)から何とかなっているみたいだが、母親に何かあった時のことを考えると気がかりではある。
親と疎遠になってしまった人へ
自分のように意図せず疎遠になってしまった方、あるいは自らの意思で疎遠になった方へ、自分が伝えたいのは、「何とかなる」「1人でも十分生きていける」ということだ。これから1人でどうしようと不安に思っておられるかもしれないが、生きていく上で全く問題ない。もし家族がいる人で親と疎遠になってしまっている方であれば、自分の家族を大事にすれば良いだけだ。
むしろ親とは違う道で生きていくという強い覚悟を持って生きていってほしい。