よくレバレッジ型のETFはハイリスクだと言われますが、その理由の一つに逓減リスクというものがあります。
例えば元の指数を100として株価が20%下落し、その翌日25%上昇した場合、株価は100に戻ります。
(100×0.8×1.25=100)
しかし元の指数に2倍のレバレッジをかけていた場合、株価は40%下落し、翌日には50%上昇することになります。これを計算すると株価は90となり、10減価することになります。
(100×0.6×1.5=90)
わかりやすく数値化、グラフ化にするために20%以上の値幅を使用しましたが、ここまで激しい値動きはよほどのことがない限りありえません。
ただ値動きが大きい(ハイボラティリティー)レバレッジETFがどんどん値下がりしていくと、元の指数に対して大きく乖離してしまいます。
では記事のタイトルにあるCWEBはどうでしょうか。
CWEBは中国のインターネット指数株であるKWEBに2倍のレバレッジをかけたETFです。
このCWEB、2022年の3月16日以降レンジ相場が続いているのですが、当然指数に対して2倍の値動きをするのでレンジ相場といえど日々の値動きは非常に大きなものとなっております。
左がレンジ相場が始まってからのKWEBのチャートで、右がそれに2倍のレバレッジをかけたCWEBのチャートです。
KWEBは28.49ドルから始まり、今現在は27.86ドル。0.63ドルの値下がりでマイナス2.21%。
それに対して
CWEBは6.3ドルから始まり、今現在は5.79ドル。0.51ドルの値下がりでマイナス8.1%。
大きな値動きを繰り返しただけにここまで減価してしまいました、、、
これまではCWEBに対して数年ガチホしていればいつか上がるだろうと楽観していましたが、この逓減を目の当たりにして、安く買えた分を利確するというやり方を少しずつ行っています。
ただやはり将来はいつか上がると信じていますので、メインはホールドでいくつもりですが。
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